●できることは増やせます!一人でできた経験は、自己肯定感を高め自信をつけます。
こんにちは。奥田幹子です。
「吹く」「たぐり寄せる」「よじ登る」「転がす」など、様々な動きを私たちは生まれてから習得しています。
上記の動きを含め、様々な動きは、あえて練習しなくても気がつくと自然にできていることが多いと思います。
これらの動きは、どのように身体を動かせばその動きができるのかという、身体のコントロール力が身につくことによってできていきます。
発達に課題があるお子さんは、どうしても、このコントロール力を身に着けることが難しいです。
自然にできるようになるまでと何も介入しないでおくと、できないことへの劣等感が増してしまい『やってみよう』という気持ちまでもが失われてしまいます。
身体のコントロール力を高めるために、身体のバランスをとる『前庭覚』、筋肉と関節の動きを司る『固有受容感覚』などの感覚を遊びの中で高めることはもちろんです。
それと同時に、プロンプト(行動を生じさせるための手がかりやヒント、手助け等の動作への促し)が大変重要になってきます。
最初は、正しい動きをするように身体を持って誘導していく『身体プロンプト』を行い、脳にこの動きの感覚を送り込んでいきます。
繰り返していく中で、正しい動きができる回数が増えていきます。
徐々にプロンプトを外していき、最後は一人でできるようになります。
写真のお子さんは、『たぐり寄せる』動きができませんでした。
身体プロンプトを行い、4回目の通所日!
一人で左右の腕を交互にして、たぐり寄せることができました!
できた時の笑顔は、もう最高の笑顔です!!!
次の写真のお子さんは、『吹く』という動きができませんでした。
ボーネルンドの吹いても吸ってもそれぞれ違う音が出るトランペットを使用することで、『これが吹いた時の音だ!』とわかり吹くことができるようになりました。
吹き戻しにも挑戦!
吹き戻しの加え方をプロンプト。
できましたーーー!!!!!
もちろんその後は、最高の笑顔(≧▽≦)
介入することで、できることが増えるんです!
そして、できる動きが増えることによって、自己肯定感はもちろんのこと、身体のコントロール力もアップしていきます。
「できた!」「わかった!」「おもしろい!」
この経験は、人生を歩む上でとても大切な土台です。
介入なしでの集団ではできなかったことが、個別療育だからこそできるようになる。
できるようになったことを集団で生かしていく。
この介入(プロンプト)の大切さを日々痛感しています。
子どもたちの最高の笑顔を今日も見させていただき、私たちスタッフは幸せです♡
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